こんにちは!のるそるちゃんです。
今日は最近私が読んだ本で良かった本を紹介します。
『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』のデータ
タイトル:良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方
著者:雨宮 美季, 片岡 玄一, 橋詰 卓司
出版社:技術評論社
発行年:2019年
読むのにかかった時間:全部で3時間くらい?細切れに読んだのでおおよその時間です。
『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』を読んだきっかけ
仕事で新規WEBサービスを立ち上げるにあたって、「そういえば利用規約も作らなきゃいけない!」と気づいたからです。
(本当に低レベル過ぎて、恥ずかしすぎて穴に入りたい…)
似たようなサービスの利用規約をコピペ作ればいいかな~と一瞬思いましたが、
微妙にサービス内容が違うこと、また、何かあった時に足元を掬われそうな気がしたので
いっちょイチから作ってみようと思いました。
ググってみると、ひな形を載せたサイトなど情報は出てくるのですが、
初歩的な知識は得たうえで規約を作りたいと思ったので、こちらの本を購入しました。
『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』目次
第1章 3大ドキュメント超入門
01 5つの疑問から読み解く「利用規約」ホントのところ
02 最低限おさえておくべき「プライバシーポリシー」のポイント
03 通信販売に不可欠な「特定商取引法に基づく表示」
第2章 トラブルを回避するための注意点と対処法
Prologue ある起業家から弁護士への相談
01 規制とうまくつきあうには
02 戦う土俵は「日本」とは限らない ~準拠法と裁判管轄の合意
03 そのサービス名,使って大丈夫ですか? ~商標権の侵害
04 ユーザーがコンテンツをアップする場合の「権利処理」
05 契約を成立させるための「同意」の取り方
06「 権利侵害コンテンツ」にはどう対応するか
07 禁止事項とペナルティの考え方 ~最も登板機会の多い「エース」
08 課金サービスでは「契約関係」の整理・把握が不可欠
09 ウェブサービス事業者に有利すぎる条件は危ない ~免責と消費者保護
10 ポイントの有効活用 ~資金決済法の前払式支払手段の規制
11 CtoCサービスにおけるプラットフォーム運営者の落とし穴
12 プラットフォームの利用・運営にまつわるリスク
13 未成年者による利用と課金
14 ユーザーのウェブ上の行動履歴は,どこまで利用していいか
15 ウェブ上での広告・マーケティングに対する規制
16 広告メールを送付する際に注意すべきこと
第3章 すぐに使えて応用できるひな形
おわりに 心に残る不安を解消するには
特別付録 ひな形英文訳
『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』ためになったこと
利用規約は「防具」になる
これまでの私は、「どのサービスにも利用規約があるから、なんとなくうちも作らないといけないよなぁ…?」くらいのレベルでしか考えられていなかったのですが、この本を読んで、それは間違いであることに気が付きました。
なぜどのサービスも利用規約が策定されているのか?
それは、自社のサービスを守るためです。
著者も「はじめに」の部分で述べている通り、オンリーワンのコンテンツや使いやすいUIがウェブサービスの「武器」とすれば、
訴訟・トラブル発生時には守りの「防具」が必要になります。
この「防具」=利用規約 がしっかりしたものであれば、トラブルが起きた時でも最低限の対処ができそうです。
契約の同意の取り方について
第2章 「05 契約を成立させるための「同意」の取り方」では、規約への同意の取り方について書かれています。
利用規約の表示方法 × 同意の取得方法 でパターンに分けて解説されていたのが分かりやすかったです。
これまでは、「なんとなくどのサービスも、こんな画面遷移で利用規約の同意って取ってるよね…?」とあいまいだったので、
きちんと自社のサービス内容にあった同意の取り方を考えることができました。
消費者保護の観点
自社が不利にならないように、とにかく免責しておけばOK~という考えは通じないですね…(考えなくても当たり前ですね)
消費者を保護する法律はたくさんあること、一方的すぎる契約には有効性がないことを学べました。
また、一方的すぎる契約には炎上リスクもあることにも気を付けないといけません。
ひな形がめちゃ役に立った!
ありがたいことに、この本には「利用規約」「プライバシーポリシー」「特定商取引法に基づく表示」のひな形が付いています。
技術評論社様のサポートページより、データでもダウンロードすることができたので、大変助かりました。
内容も、部分によって「どういう意図があってこの文を入れているのか」など解説が入っているので、
納得しながら読むことができました。
こちらのひな形+類似サービスの利用規約2,3本を参考に、自分で利用規約を作ることができそうです。
『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』どんな人におすすめ?
法務関係ど素人の私でも、すらすらと読めて内容を理解することができたので、普段法律関係と関係が薄い方にお勧めです。
法律の名前などは出てきますが、用語が難しくて読み進められない…!ということはなかったです。
今回私は半分業務の一環でこの本を読みましたが、個人で開発をされているエンジニアの人へもおすすめしたいと思いました。
おわりに
『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』について紹介、読んだ感想をまとめていきました。
この記事を読んで、こちらの本に興味をもっていただいたらうれしいです。
また、読んでみた感想などあればコメントでぜひ教えていただきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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